一歩一歩ブログ

こころの病気とともに生きる

眠る、ということ。

 当たり前のことかもしれないが、眠るということは、心や身体を健やかに保つのに欠かせない。こんな当然のことを、私は病気になってから身をもって知る。

 思い返せば十代、二十代は体力に任せて、また、受験勉強だなんだかんだと夜更かしをしていた。

 睡眠をおろそかにしていると、ある日心が悲鳴をあげる。人によっては身体の方かもしれない。きちんと睡眠をとっていれば、すこしの悩みやストレスに見舞われても、恒常性という人間の体のシステムで、なんとかなっていく。しかし、寝不足が続くと、このシステムが乱れ、病気になってしまうのだ。

 今の私の睡眠時間は7時間~9時間。寝ると前日の悩みやなんかも「薄まって」いるのを、翌朝感じる。

 

 数年前の私は、眠剤のお世話になっていた。心の病気のメインの薬のほかに、眠るための薬。毎日服用しているとやめられなくなってくる。もちろん主治医との相談の上、減薬していくのだが、やめどきがわからなくなって、惰性で何年も眠剤を飲み続けていた感もある。薬局などで売っている薬を割る器械を手に、半分に眠剤を割って飲み、四分の一に割って飲み、しているうちに、なくても大丈夫、になってきた。

 今でも眠れないときは眠剤を頓服的に使うが、今は家事や運動もできるようになっているので、ほとんど自然に眠れる。

 眠剤を使ってでも眠ることが必要なときもある。当たり前だが、眠らないと、病気は悪化してしまうのだ。

 なるべく朝の光を浴びて歩き、日中は活動して、夜は早く床に就く。当たり前が大事。眠る間に体は修復され、疲れは癒され、翌日の元気の源になる。

 

#不眠 #眠剤 #減薬